『外壁塗装の必要性は素人目に見ても感じるが、悪徳業者や手抜き工事のトラブルが多いって聞いていて不安!』
そんな不安を持っているあなたにプロが確認しているポイントをお教えいたします。
こんにちは!ともはです!
年間で約600棟の建物診断と修繕の提案を行っています。
一級建築士と建築仕上診断技術者の資格を所有しています。
見積もり段階から「こんな書類は出せない!」というような業者は避けたほうがいいでしょう。
本来、要求するまでもなく施主に提出されるべき書類ばかりですが、知識としてしっかり持っておくことはとても大切です。
この記事の情報で、あなたが悪徳業者を避けたり手抜き工事を予防できればうれしく思います。
それでは順番に見ていきましょう!
工事状況は写真で確認

塗装工事のざっくりした流れは
洗浄→下地調整→下塗り→中塗り→上塗り
になります。
それぞれの施工前・施工中・施工後の写真を確認します。
何をしている作業なのかは写真に日付入りの黒板などがいっしょに写されていますので、その黒板を見て確認することができます。
前後だけでは本当に施工したのかわからない場合もあるので施工中の写真もしっかり確認しよう!
使用塗料も写真で確認

使用塗料は基本的に缶です。
確実にその塗料の缶数が使用されたかを写真で確認します。
塗装業者が塗料メーカーに追加で発注した場合を除き、施工前に全数そろっていますので写真で確認しましょう。
使用後の空き缶は倒して中を確認することが可能です。
使用済写真もしっかり確認しましょう!
写真は全数写っている1枚の写真で確認しよう!(前後それぞれ1枚の写真で)
塗料メーカーの書類を確認

塗装業者は塗料をメーカーから購入します。(日本ペイントや関西ペイントなど)
その時、塗料メーカーは出荷証明書とSDSシートを塗装業者に発行します。
出荷証明書は日付と出荷個数、塗料の種類が写真と合っているか。
SDSシートは安全データシートと言って塗装業者が安全にその塗料をあつかうための情報が載っています。SDSシートを私たちが確認する理由ですが、これは塗装業者による偽造が非常に困難なためです。
塗料の色まで記載されて個別に発行される書類ですので、かなり信用できるものとなります。
SDSシートは発行が法律で義務づけられている。無いなんてことはありえない!
カタログから確認すべきこと

塗料には必ずカタログが存在します。
どんな特徴がある塗料か、などが記載されていますが確認すべき項目は3つです。
- 必要塗装回数
- 必要塗布量
- 重ね塗り時の必要乾燥時間(重ねは30日以内に塗れというものも存在する)
これらの項目はいろいろな書類の正当性チェックに必要な情報になります。
必ず塗装業者に提出してもらいましょう!
カタログは塗料選びだけの資料ではない!工事完了後にこそ必要!!
塗装回数はいかなる理由でも省略できない

カタログで確認した塗り回数は、工事前の日程資料や工事後の写真で必ず確認しておきましょう。
状況に合わせて下塗り1回を2回にしましょう、というようなことはあり得ますが2回必要なところを1回で大丈夫ですってことはありえません。
写真でしっかり回数分施工されているか確認しましょう!
品質確認は塗布量計算書で

塗装回数を確認して、使用塗料の缶も確認できたら最後はカタログの必要塗布量と照合しましょう。
高い塗料だからと薄塗りされたらたまりません。
塗布量計算書は品質確認のカナメです。
計算式は以下のとおりです。
見積面積(㎡) × 必要塗布量(Kg/㎡/回) × 塗装回数(回) ≦ 使用缶数 × 缶の○Kg
下塗りで確認、中塗りと上塗りが同じ塗料なら中塗りと上塗り合わせた回数で、使用塗料の種類ごとに確認しましょう。
まとめ

確認するべき項目を以下にまとめます。
- 各工程の施工前・施工中・施工後の写真確認
- 使用塗料缶の使用前後の全数写真確認(2枚に分かれたものは基本NG)
- 使用塗料の塗料メーカーの出荷証明書とSDSシート(出荷毎に発行されるので偽造が困難)
- カタログから必要な情報を見る(使用塗料のカタログの提出をしてもらう)
- 塗装回数はどのような理由でも省略はできない(カタログと施工写真で回数照合)
- 塗布量計算書(見積面積×必要塗布量×塗装回数 ≦ 使用済缶 × 缶)
これらの書類の提出と確認をこころよく了承してくれる塗装業者であれば、余計なトラブルを回避できる可能性は飛躍的に上がるはずです。
安心して工事を任せられる塗装業者と出会う判断材料にお使いください!
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では、また!