夏が終わり9月に入ると、あの辛かった資格試験を思い出す。
どうも!ともは です!
今週の日曜日に、後輩が二級建築士の2次試験である設計製図試験を受験します。
どれだけの時間を使って準備してきたか、経験したことがあるからこそ全力を出し切って受かって欲しいと願います。
そんな温かい目で後輩を思いやりながら、一級建築士は皆こう思っています。
一級建築士の設計製図試験とは
受験者全体の質が高い
一級建築士の設計製図試験は40%が受かる試験です。
などと甘く見ていると大きな間違いです。
設計製図試験の受験者というのは、仕事の日は2〜3時間。
休日は資格学校などで5時間以上。
これを試験前年の12月から試験日の7月まで続ける。
平均的な勉強時間は約1000時間程度になる、そんな学科試験を突破してきた自己管理能力MAXばかりだからです。
学科は予選だった。
設計製図試験を受験した後に、皆こう思ってしまうのです。
良くも悪くも努力の先にしか合格がない
設計製図試験というように、この試験は製図を行います。
内容は大体5つの要求図面ですが、初めてこの試験に挑むものは1枚書くのに10時間以上かかります。
それは東大卒業者でも京大卒業者でも同じです。
最終的には30枚書きあげれば、1枚3時間の速度まではいくのですがこれがなかなか難しい。
2枚目8時間、3枚目7時間……。
この時期を精神的にいかにして乗り切るかが最重要で、苦労して突破した学科合格者も設計製図試験の授業になってから来なくなるものが本当にいます。
10枚書いた頃には5時間程度になるから加速度的に勉強がはかどるのですが、学科が終わってから製図試験まで約2ヶ月半。
みんな、早く書けるようになりたい一心で焦り「こんなん無理だー」となるのです。
学科の時のように隙間時間を使った勉強がしづらいのも要因です。
試験時間が特殊
この試験は6時間30分の試験です。
試験中なんでも飲めるし、受験会場の外まで行けばタバコも吸える。
でも実際は誰もトイレに行かない。
昼食も取らない。
6時間30分の静寂。
最後の5分、見直しに残せたら合格と言われる世界。
そんな極限状態になれる試験はそうそう経験できるものではありません!(笑)
自身のために
建築士試験は合格したからといって実際の建物の設計ができるようにはならないです。
最低限の守るべき法律の理解を試す試験であって、最先端の技術や稼ぐためのノウハウが身につく試験ではないからです。
この試験内容に思うところもあるにはあります。
ただ日本の建築技術の向上には、この試験制度が一役を担ってきたのもまた事実だと思う。
試験の日が近い。
受験生には是非、全力を出し切って欲しい。
がんばれ!!